ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2017年10月18日更新裏ピルツ編集部、夢の散財

このコーナーでは、社長の川久保がろくでもない経験に基づいたお役立ち情報や、ほとんど役に立たない無駄遣い情報(?!)を発信していますが、今月は趣向を変えて、「裏ピルツ編集部の散財したい!(でも尻込み中)」をお届けします。

スギさま
 欲しいものは色々ありますが、今私(杉原)が一番欲しいものは高級アナログレコードプレーヤーです。デジタル時代になぜ?と思われる方もいらっしゃると思いますが、ここ数年にわかにアナログブームが起こっています。カセットテープやレコードが再販売されるようになったので、これらをプレーする機器も必要になり、家電量販店やネット通販でも販売しています。 

私が一番聞きたいのはカナダの天才ピアニスト、グレン・グールドのデビューアルバム「ゴルトベルク変奏曲」1955年録音の復刻版LPです。発売当時と同じ紙ジャケット仕様です。もちろんCDは持っています。このアルバムだけではなく、グレン・グールドのCDもカナダで放送されたCBC製作のテレビ番組を収録したビデオもすべて持っている(または持っていた)のですが、敢えてレコードで聴きたいのです。キンキンした機械的な作られた音ではなく、温かみのある人間らしい不完全な音で聴いてみたいのです。

グールドのレコーディングにはどうせあの椅子がギコギコ言う音やハミングの音が入っているのですから、針の音なんて全然気になりません。知らない方のために付け加えると、グールドは足の長さの違う異様に低い椅子に座って演奏するため、スタジオ録音でも椅子の雑音が入っています。また、演奏中の曲をハミングしながら演奏するので、グルードの声も入っています。それが耳障りな方もいると思いますが、それ以上に彼の演奏は神業的にオリジナルで、その技術も異次元です。バッハの絡み合うそれぞれの旋律を、彼ほど鮮明に弾けるピアニストを私は知りません。

私は所謂オーディオマニアではないので、細かいことはわかりません。ただよい音でこの演奏を聴きたいだけです。一言で「よい音」と言っても人それぞれ違うでしょうが、私にとってはコンサートホールやスタジオで聴く音に近い音です。グールドのゴルトベルクの場合は、ライブ音源ではないので、スタジオの音ということになります。幸い、在米中は周りにオーディオに詳しい人がいたので、こんな音が出るスピーカー、アンプなどと、希望を言ってアドバイスしてもらい、アンプやスピーカーを購入して聞いていました。アメリカのアパートは日本よりかなり広いのと、近所にあまり神経質な人が住んでいなかったので、音がうるさいと苦情を言われたことは一度もありませんでした。それほど大音量で聴かなかったせいももちろんありますが…

当時持っていたアンプやスピーカーもろくに覚えていないのですが、ONKYOかDENONのアンプとJBLのスピーカーだったように思います(過去の散財が浮き彫りになっていますが…)。Boseの小さいスピーカーも2台あとから買い足したような気がしますが、願望だけで実際には買わなかったのかもしれません。肝心のプレーヤーはと言うと、すでにCDの時代になっていたので、あまり選択肢もなく、日本のメーカーのごく普通の機種だったと思います。

帰国後、住環境の違いや時代の流れで、全くオーディオとは縁のない生活を送っていました。ミニコンポが数年前に壊れてからはiPhoneのイヤフォンだけという極貧音楽生活を送って来ました。最近やっとBoseのブルートゥーススピーカーを購入し、少しだけ豊かになりました。

スピーカーを購入したら、どうしてもレコードが聞きたくなり、私のAmazonの買い物かごには前述のアルバムとAKAIのベルトドライブのプレーヤーが入っていますが、なかなか勇気がなくクリックできません。

社長、私たちもたまには散財してみたいです! クリックできるよう、よろしくお願いします!

 

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