2017年1月18日更新【第3話】身近に潜む火事のモト 〜電気だから安全?〜
第3話のテーマは、この季節、俄然多くなる火事!を取り上げました。年末に起きた糸魚川の大規模火災は、本当に心が痛みますが、防ぎようがない自然災害とは違って、火災の多くは人災です。各自が気をつけていけば未然に防ぐこともできるのです。
そのためには、正しい知識が必要不可欠。寒い日にはストーブに当たってぬっくぬく♪が理想のワンシーンですが、これが思わぬ悲劇にしないためにも、Pちゃんと一緒にストーブの取り扱いを再確認していきましょう。
人は「火は怖い」けれど「電気は安全」というイメージが、どうやら深いところに刷り込まれているのかもしれません。東京都消防庁が行なった調査で、とても興味深いものがありました。
都民2万人に対して、「石油ストーブ」、「ガスストーブ」、「石油ファンヒーター」、「電気ストーブ」、「エアコン」の中から、最も火災の危険が高いものはどれかを尋ねたところ、ブッチギリで石油ストーブが一位ゲット! なんと80%の人が「最も危険」と思っていたのです。
しかしながら過去5年間、なんと7割以上が「電気ストーブ」が原因で火災が発生しているんです!
見事なるブッチギリ一位。
まずこのギャップにまずビックリしてください!
なぜ、こんなにも電気ストーブがTOPなのかというと、原因は「使う距離」にありました。ストーブから1メートル未満で使っている人が、全体の6割以上!
めちゃめちゃ近距離です。Pちゃんを笑ってられませんね。
しかも冬場は布団や膝掛けの近くに置くことも多いですし、乾燥防止に洗濯物を室内にかけることも多いので、まさに「危険がいっぱい」な状態です。
電気ストーブは火が直接でない(見えない)ので、一見安全なように思いますが、暖房器具にはかわりなく、その周辺は大変高熱になります。
電気ストーブから5センチ離したところに綿布団を置いて実験したところ、14分で発煙、500度を超えるほどの高温になり、布団は真っ黒にこげてしまいました。
眠ってしまったら10分や20分あっという間ですから、火事にはいたらずとも、寝返りをうって大やけど…なんてことにもなりかねません。
火事は出した当の本人のダメージも相当ですが、周りの人たちに迷惑をかけたときの心情たるや 、想像するだけで心が痛みます。そうならないようにするには、一人一人が気配り、用心していくほかありません。
冬の友だちストーブを、悲劇の小道具にしないためにも、取り扱いには注意していきましょう。
▼参考引用:東京WEB
「ストーブの安全な使用に関する調査を実施しました! ~電気ストーブは誤った使用をすると危険です〜
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/sutoobu_press.html
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