2017年4月19日更新【第4話】楽しいはずのかくれんぼが・・・?!
この春から新生活を始めた方が多いこの季節。別に新生活ではないけれど、新しい家電に変えてみた。だって春だから…♪ という方もいらっしゃるかと思います。今回は身近な家電の代表選手、「洗濯機」にスポットを当ててみました。このブログを読んでいる皆さんはオトナなので、よもや洗濯機の中に入るようなことはありませんが、このように「思いもしなかったことが起こる」のが世の常です。
さぁて、どんな「恐怖体験」がPちゃんを待っているのでしょうか?
なんの酔狂なのか、それとも宇宙が欲しているのか、師弟二人でなぜか「かくれんぼ」をする羽目になってしまった。場所はそう、Pちゃんちだ。こう見えて(どう見えて?)Pちゃんは狭くて薄暗いところが大好き。しかもちょっとジメジメしているなら最高だ。文化的な生活を送っているとはいえ、さすがはキノコ。本能がそうさせているのかもしれない。
勝手知ったるなんとかで、勝手にお茶を入れ、おせんべいを食べながらくつろいでいたヤス先生だったが、重い腰を上げてPちゃを探しに出かけた。といっても、お世辞にも広いとは言えないPちゃんちだ。すぐに見つかることだろう。
トイレには隠れる場所などないので、これは風呂桶の中だとふんだヤス先生。一目散に風呂場に駆け込み、ドヤ顔で風呂のフタをガバッと開けた。
次の瞬間、ふと不穏な空気を感じ取ったヤス先生。頭の「傘」の裏側のひだが、何かの電波に反応したのだ。ちなみにキノコの傘は英語もドイツ語もでpileus。やっぱりPなのだ。
ひだに導かれるように風呂場を出るヤス先生。脱衣所に置いてある洗濯機に近づいた瞬間、口から心臓が飛び出そうになる。
そう、Pちゃんはすっぽりと、ドラム式の洗濯機の中に収まっていたのだ!! なんというジャストサイズ! すぐさま扉を開けてPちゃんを救出した。
今回Pちゃんがカラダを張って学んだのは、「洗濯機は中から開けられない」ということ。そもそも、洗濯物が自らフタを開けることはあり得ませんし、もしフタを開ける洗濯物に遭遇したら、相当怖い想いをすることになりますが、中から開かない構造になっていることはわかりますよね。開ける必要がないから開かないのです。
でも、外からでも「フタが開かなくなる」時があることは、よく経験されると思います。なぜ開かなくなるかというと、「ロック」が設定されているから。小さなお子様が開けられないようにする「チャイルドロック」や、脱水時にフタが開かないようにする「ロック機能」などがあります。
実はこのロック機能、搭載当時はかなり不評だったとか。洗濯機を回し始めてから「あ、これも洗おう」と、途中で放り込みたくなることって、よく(たまに)ありますよね。でもいったんロックがかかってしまうとそれができなくなるので、「不便だ」と思う気持ちもわかります。
でも、洗濯槽の回転力を甘く見てはいけません。一般社団法人日本電気工業会のサイトでは、その危険性を知ってもらうために、このような記事が掲載されています。その一文を紹介します。
脱水槽が停止する前に、洗濯物を取り出そうとして、衣類が指にからまり、切断する事故が発生しております。このような事故を防ぐために、一般社団法人日本電機工業会では次のようなお願いをしております。
こうストレートに言われると、ちょっとグッと迫り来るものがありますね。手指を切断しても命には別状ないケースがほとんとだと思いますが、ドラム式洗濯機に閉じ込められたことで、小さな命が失われた事故も現実には起こっています。その事実を「喉元過ぎれば」的に忘れてしまってはならないのです。
チャイルドロックの必要性をアピールするチラシも用意されていました。合わせてご紹介いたします。
安全のために搭載する機能を不便と感じたり、「そこまでしなくても」と思うのも、人間のひとつの反応です。しかし、便利になっても危険が大きくなったのでは、何にもなりませんよね。
効率・便利・スピードと安全性。このバランスが難しいと言われる世の中ですが、安全のためのの多少の不便さをも、きちんと容認できる私たちでありたいと思います。不便だっていいじゃないか。のんびり行こうよ。そんな心持ちで毎日を暮らしていきたいものです。
【参考サイト】
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