ピルツジャパンのブログ「月刊 裏ピルツ新聞」

2017年2月16日更新第3回 ROCKなランナー 技術サポート部マネージャー太田【前編】

ピルツジャパンが誇るユニークな人財にスポットを当て、その人となりを浮き彫り(丸裸?)にしていく「情熱(ピー)大陸」。2人目の「ピルツのスター☆」として登場するのは、技術サポート部マネージャー太田。「えー、ちょっと恥ずかしいなぁ〜」なんて言いながら、満面の笑顔を見せてくれました。

ピーちゃん
今回もボクが聞き役になるよ。太田さん、よろしくお願します。今日はリラックスモードでお話しきかせてくださいね
太田
こちらこそ、よろしくお願いします。初めてのインタビューで緊張してます。お手柔らかにお願いします

◆「技術サポート」は何をサポートするのか?

まずは「技術サポート」とは一体「何」をサポートするのか、から話していただきましょう。

太田
サポートの内容は製品の使い方をご説明したり、不具合が出た時に対応したりと多岐にわたります。ものすごくザックリ言うと、“何かあったらとりあえず私に相談してください!”といったヘルプデスク的な役割ですね

前回このコーナーに登場した中川さんは導入前の相談役。太田さんは工場で使う安全製品の導入と、導入した後の相談役という立ち位置です。機械は電気がなければ動きませんが、安全製品がなくても動きます。でも、「動く=安全」ではありません。ピルツのミッションは「人と機械の安全を守る」ですから、その双方の安全に配慮したシステム構築が必要不可欠。そのプロフェッショナルが太田さんなのです。

太田
先ほど「ヘルプデスク」って言っちゃいましたが、お客様が設計する機械の安全要求レベルに合わせた安全回路を提案したり、 現状の安全性能レベルを確認することが、私の仕事でもあるんです。機械の危険個所によっては、作業者の怪我につながる場合もありますからね
太田
怪我の可能性や、怪我の程度などを考慮して安全要求レベルが決まります。 高い安全要求レベルの場合は、『2重化』を持ったシステムを構築する必要があります
ピーちゃん
2重化? 何を2重にするんですか?

この場合の『2重化』とは、『2つの部品』を使用することです(1つの製品で内部が2重化された製品もあります。)例えば、制御システムの入力部や出力部を2重化することによって、ひとつの部品でON故障が発生したとしても、もう片方の部品で機械を安全に停止させることができます。

太田
もっと言うと、壊れない機械はありません。なるべく故障しないように、信頼性が高いシステムを構築することが大切なのは言うまでもないんですが、たとえ故障しても、安全側に故障(フェールセーフ)になるように設計することが大切なんですよ
ピーちゃん
なるほど〜、「もしも」が起きないようにするだけじゃなくて、「もしもが起きてもなんとかなる」状況を作っているんですね。へぇ〜、すごいなぁ〜、太田さん!

安全製品のトラブルといっても、原因は実に様々。特に最近の機械のほとんどは自動化制御ですから、ハード的な要因とソフト的な要因、そして操作ミスなどの人為的な要因もあります。また、それらが複雑に絡み合っているケースなどもあり、解決に導くためには膨大な知識と経験が求められるように思います。その辺りはどのように対処しているのでしょう?

太田
うーん、勉強らしい勉強はしてない・・・というと語弊がありますが(笑)現場こそ最高の勉強の場です。現場で磨かれてきたと思っています

製品についての知識は誰よりも詳しいと定評のある太田さん。でも、知識だけではなく、自分なりの手応えを得るまでじっくり検証するのが太田流なんです。その知識と体感の2つの視点で、お客様に製品をお勧めしています。

しかしながら、その道のエキスパートの太田さんでも、現場でのトラブルとなると一筋縄ではいかないケースもあります。複雑なシステムの場合、安全製品単体での知識の他に、違う分野の知識も必要とされるのです。そこで太田さんが心がけているのは、徹底的なヒアリングです。そこでは感覚ではなく、事実をベースに調査を行います。

太田
それこそ「コマ割を聞くように細かく聞いています。たとえば「エラーが出た」場合、エラーが出る前に何をしていたか、どのタイミングで発生したのか、今回が初めてか…とか。とにかく現場のことは現場で働く方に伺うのが一番ですから

中には長年使っていたにも関わらず、使い方が微妙に違っていた…ということもあったとか。マニュアルには操作方法が書いてあるのですが、いかんせん製品に付属されているマニュアルは英語やドイツ語です。読んでもわからないので、読まないで使う。するとエラーが出る・・・という完全なる負のスパイラルにハマっているケースも少なくはありません。売れ筋の製品に関しては、和訳したものをピルツジャパンで準備していますが、それでもまだ不十分なところも多々あり…。装置を提供する側と使う側の間にある溝を、もっとなんとかできないかと、日々心を痛める太田さんなのです。

太田
そのを「スキマ」を埋めるのが、我々技術サポートなんです。パソコンのマニュアルを読まずに使い方を間違えても本人が怪我をすることもありませんが、工場機械の場合、命に関わる大事故につながる危険性もありますから
ピーちゃん
おおお〜、なんという分かりやすい説明! 今、ダイレクトに脳みそに届きました! そうか、そうですよね。工場の中では深刻な事態にことになることだってあるんですよね。太田さんがやっている仕事って、広い意味では命を守ることなんですね。すごいなぁ〜、太田さん。なんだかヒーローみたい♪
太田
いやいや・・・(照)。ヒーローとはちょっと違うかな…と。だってヒーローは決まってエンディングはスポットライトを浴びますが、私たちの仕事は日の目を見ない方が、お客様にとっては良いことですから。何も無いのがベスト。私は何事も無いように説明しているだけです

そんな謙虚なところも、太田さんのお人柄ですが、現実問題、トラブルはないに越したことはありません。何事もなくフツーに、毎日スムーズに使えていることがベストであり、太田さんの存在を忘れるくらいの方が、お客様にとっては平和な日々が続いている、ということなのです。

太田さんを「消防士」に例えると、わかりやすいでしょうか。消防士の仕事は「火を消すこと」です。消防士はいざ火事が起きたら誰よりも速く駆けつけ、火を消してくれる頼りになる存在です。そして「オレ、スゴいだろう」と自慢することもなく、淡々と作業を完了し、静かに去っていく…。まさに完璧たる縁の下の力持ち。うーん、カッコいい!

でも、もっと深く考えると、そもそも「火事なんか起きない」「消防士のお世話にならない」方がずっとずっと良いわけです。そのためには「火事を起こさないようにする」ことが肝心です。人間というものは、何かあってからじゃないとコトの重要さに気づかないこともありますが、「コトが起こらないようにする」ことをサポートするのが、太田さんが一番大切にしていることなのです。

 

ピーちゃん
なるほど! やっぱりスゴいお仕事ですよ、太田さんのお仕事は! ボク、感動しちゃった。
太田
そういってもらえて、うれしいです。でも、実際はとっても地味な仕事なんですけどね(笑)
ピーちゃん
太田さんのような人がいてくれるって、とっても安心できますよね。何かあったら、「そうだ!太田さんに相談だ!」ってね♪
太田
あはは。おかげまで。名刺には携帯番号が書いてありますので、直接私の携帯にかけてくださるお客様も結構いらっしゃるんです。その様なお客様は、トラブル発生中などの緊急性が高い場合がありますので、迅速に解決できるように心がけています

ピーちゃん
まさに消防士?!

話は尽きないPちゃんと太田さん。まだまだ面白い話がいっぱい飛び出しましたので、この続きはまた次回のお楽しみに。<つづく>

 

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