2016年5月16日更新ヨーロッパの製品に良く見かけるCEマーキング。これって何?
この「CEマーク」がついている製品をよく見かけます。
主にヨーロッパ製品に多く見られるようですが、どんな意味があるのでしょうか?
EU内(※)で流通する製品の安全と利用者の健康 を保護する信頼の証です
CEマーキングは、EU内での自由な流通と販売を行うために作られた仕組みです。
公式にはCEという単語自体には特に意味もなく何の略語でもないとされていますが、
フランス語のCommunauté Européenne(欧州連合の前身である欧州共同体)や
Conformité Européenneに由来しているという説もあります。
Conformité は、英語でいうとConformity。
「適合、一致」「準拠、従うこと」という意味です。
ちなみに、中国メーカーの製品にも「CEマーク」がついていることがありますが、
それは「China Export」の略とのこと。う〜ん・・・、 とても良く似ています。
ちょうど、ピルツ社員が中国メーカーの製品を持っていたので、写真を撮らせてもらいました。わかりにくいかもしれませんが、中国メーカーの製品についている「CE」は、ピルツ製品の「CE」に比べると、文字間隔が狭くなっていますね。
ちょっと話がそれました。
CEマーキングが出来る以前は、それぞれの国ごとに定められたルールや手続きがあり、それが自由貿易の 妨げとなっていたのですが、それらを一気に取っ払ったことにで、経済活動が盛んになり、製品が自由に売買できるようになったのです。
めでたし、めでたし・・・
しかし! 肝心の製品が、安全ではなないものだったり、
利用者の健康を害するものだったら 困りますよね。
そこで燦然とスポットが当たるのが、この「CEマーキング」なのです!
このマークがついているものはすべて、「EC指令に適合してますよ」「安全ですよ」という証。
そのおかげで安全基準を満たした製品のみが流通することになり、
消費者は安心して使うことができるのですね。
※ EU加盟28ヶ国および欧州経済地域EEAを構成するアイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン
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