ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2018年2月21日更新「SHISHAMO」考

 

はじめに…

 はじめまして。アラフィフおやじこと川野と申します。

 今回こちらの裏ピルツに新コンテンツを、という御依頼を川久保社長よりいただき、諸情勢(?)を鑑みてお受けすることになりました。仕事と全く関係の無いくだけた内容で…との御依頼だったので鉄道に関する話題にはあえて触れずに行きたいと思います。たまに触れるかもしれませんが。

 第一回については、杉原さんからリクエストのあった、「あのバンド」について書きたいと思います。

 

 「SHISHAMO(ししゃも)」が最近気になっています。

皆さん御存じの通り、紅白にも出演した今や人気沸騰中のガールズ3人組のバンドです。

 3人とも外見的には地味というかなんというか…街中で見かけても多分振り返ることはないよなぁ(失礼)という、芸能人オーラを感じない(感じさせない)メンバーばかり。

・・・でも、そこが最大の魅力であるような気もします。

 ボーカル&ギターの宮崎朝子さんが使っているのが、ツウの中では有名な山口県にある国産ギターメーカーである「Provision」の黒のテレキャスターだったり、足元にマニアックなアナログエフェクター並べていたりするのも、バンド経験者としては「デキルナオヌシ…」と好感度大。アラフィフおやじ的には、まずそこが気になったポイントでした。

そんなところがきっかけでYouTubeでMVをチェックしてたら、今はすっかり彼女らに洗脳(?)されて、過去発売されたCDを毎日の通勤時間帯にiPhoneでヘビーローテーションするレッキとしたファン状態に。

現在出ているアルバムは5枚。「卒業製作」というアルバムはその名の通り高校時代の集大成として自主製作したもので、正確にいうとこれがファーストアルバムになるのかな?

その後SHISAMO 1、2、3…と続き、現在SHISHAMO 4まで計5枚のCDが出ています。

CMソングの「明日も」もキャッチ―でいいけれど、実はアルバムの中に入っているその他大勢の「地味」な曲の方が個人的にはおススメです。曲のテーマいろいろで、あこがれのカッコいい先輩、ちょっとダサいボーフレンド、夏休みの宿題、携帯電話、夏フェス、絆創膏、熱さまシート(???)などなど・・・。ポップでキッチュなボーカルをハードなギターに乗せて、ごくごくフツーの高校生・大学生・若手OLなどの日常を等身大に歌い上げているところはアラフィフおやじ的にも好感度大なのです。フツーがいいんですよね、フツーが。

 個人的には4枚目のアルバム(SHISHAMO 3)がお気に入りで、冒頭「もう…決めた…あたし…人里離れて…生きてくの…」という衝撃のセリフで始まる1曲目の『ごめんね、恋心』は、自分の中で生まれた恋心に「せっかく生まれてきてくれたのにこんな弱虫な私でごめんね」と失恋したことを詫びる歌だし、5曲目の『手のひらの宇宙』はスケールの大きな曲かと思いきや、明かりを消した部屋でスマホにあれこれ話しかける歌だったりする(確かになんでも入ってるから宇宙と言えないこともない)。感性が錆びつきつつあるアラフィフおやじとしては、素直でちょっとへなちょこ感のある感性の素敵さにノックアウトされてしまうのです。

 世の中の若者が「インスタ映え」を求めて右往左往している時代に共感できず、「孤独のグルメ」に共感してしまうようなアラフィフおやじとしては、これからも応援していきたいバンドの一つです。でもボーカルの朝子ちゃん、最近のMVでは気のせいか少しだけ色っぽくなってきたような…。妙にキレイなったりしなくていいから、親戚の姪っ子か娘の同級生みたいな風情で、これからもフツーの日々をフツーに瑞々しく取り上げて聴かせて欲しいなぁ。

・・・SHISHAMO、これからもガンバレ!

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