ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2024年3月18日更新第115回SNJ定例会のご報告

  3月1日、2日の2日間、セーフティネットワークジャパンは約4年ぶりに対面(ハイブリッド形式)で静岡県伊東市にて第24回総会・第115回定例会を同時開催しました。13名の対面参加者が合宿形式で2つの講演を聴講し、初の討論会で熱い議論を繰り広げました。

  初日は、SNJの活動や予算について話し合う総会終了後、第115回SNJ定例会第一部が開催されました。前半では、北條理恵子氏(長岡技術科学大学)より「職場を安全・安心にするヒケツ‐ウェルビーイングで見える化、行動分析で最適化!」と題してご講演いただきました。労働者のウェルビーイング(健康で幸福な良い状態が続くこと)を高め、職場を安全・安心にするためには、どうすればよいのか、具体的な対策をご紹介いただきました。労働者のウェルビーイングを高めることで、管理者のウェルビーイングも高まり、会社全体の生産性も上がります。管理者の方にはぜひ参考にしていただきたい内容です。詳しくは講演資料と議事録をご確認ください。

  後半では、「⼈⼯知能(AI)の普及と安全・安⼼なシステムの構築」について、初の討論会を行いました。まず、高橋主査(日本大学理工学部)より、AIとは何か、AIの安全性の問題点、討論の視点と論点が説明されました。その後、参加者がこのテーマについて自由に発言しました。初の試みでしたが、それぞれの専門分野の知見や経験が活かされたさまざまな意見やアイディアが出され、白熱の討論会となりました。討論会の資料は以下よりダウンロード可能です。討論の内容については、議事録をご確認ください。

職場を安全・安心にするヒケツ_北條理恵子PPT20240301

第115回定例会第1部議事録

SNJ定例会_討論202403

 二日目の第115回定例会第二部では、綱島均氏(日本大学生産工学部)に「モビリティの革新と健康まちづくり」と題して、公共交通(主に鉄道)と健康の関係についてご説明いただきました。多くの地方鉄道は、少子高齢化などにより利用者が減り、赤字経営のため、維持管理が困難な状況です。しかし、公共の交通手段は地域住民の健康維持のためになくてはならないものです。綱島氏より、新しい技術を採用してコストを削減し、維持管理がしやすくなる新たな地方鉄道システムが提案されました。また、地溝鉄道を住民に安価に提供することによって、大幅な医療費抑制に繋がったケースも紹介されました。こちらの講演は都合により資料は公開できませんが、議事録で講演や質疑応答の内容をご確認いただけます。

第115回定例会第2部議事録

2024年SNJ総会集合写真(静岡県伊東市にて)

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