ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2023年11月6日更新第113回SNJ定例会のご報告

  10月27日、第113回定例会が日本大学にてハイブリッド形式で開催されました。講師の清水氏(ジー・オー・ピー株式会社)より、建設業における働き方改革に向けた取り組みを中心にご紹介いただきました。冒頭では、最近タイで開催された産業安全に関する国際会議Asia Pacific Symposium on Safety (APSS) 2023についてもご報告いただきました。

  働き方改革については、まず、厚生労働省の「労働施策基本方針」の提示する労働制度や働き方の課題とは何かが示されました。また、建設業での現状と課題に対する具体的な取り組みが紹介されました。 さらに今までの労働安全衛生とこれからの労働安全衛生の違いが説明され、今後の方向性が示されました。

  後半では、最新技術を用いた安全・安心評価システムによる実験結果が発表されました。この実験では、作業者が2社の異なる作業台で作業中の動きをモーションキャプチャ―システムやワイヤレス心電計などの機器を使用して、各関節の動きや歩幅、心拍数などを計測します。これらのデータを用いて、作業者にかかる身体的負担を軽減し、作業者の注意力に大きく依存しない作業台を目指します。

  また、将来の労働安全衛生に欠かせない「ウェルビーイング」についてもご説明いただきました。今まで、職場環境を評価する際、危険が取り除かれ、事故が起こらないことばかりに気を配り、労働者の生きがい・やりがいにまで目を向けることはほとんどありませんでした。今後の労働安全衛生では、マイナスをゼロにするリスクアセスメントだけでなく、ゼロをプラスにする「ウェルビーイングアセスメント」も行う必要がありそうです。

  講演の詳細については配布資料、議事録をご確認ください。

議事録は、以下よりダウンロードしていただけます。

第113回定例会議事録

プレゼン資料(配布用)は、以下よりダウンロードしていただけます。

第113回SNJ定例会配布用資料_清水氏

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