セーフティネットワークジャパン(SNJ)は6月6日、日本大学にて第121回定例会をオンライン形式で開催しました。今回は冒頭に会員による労働安全衛生活動の発表を行い、その後、新たな安全技術に関する講演を行いました。

  まず最初に、SNJの活動の趣旨である「労働災害撲滅」のための取り組みの事例が会員から紹介されました。「ISO45001認証を活用した労働安全衛生管理の継続的向上」と題して、ISO認証取得の目的や具体的なプロセスが紹介されました。認証取得に向けて社内でどのように取り組んだか、重篤度の高い危険源にどのような対策を施したかなどについても具体的に説明されました。

  その後、講師の広瀬氏（有人宇宙システム株式会社）より「レジリエンスエンジニアリング概論」と題してご講演いただきました。レジリエンスエンジニアリングとは何か、Safety-I、Safety-II、FRAMの概念とこれらの相互関係が解説されました。その後、FRAMを用いたシミュレーションモデルがいくつか紹介されました。

  広瀬氏の講演では、難しい概念がわかりやすい言葉と例で紹介され、今までSNJの定例会でも扱われたこれらのテーマの復習の機会となり、さらに理解が深まりました。参加者からは多くの質問やコメントが寄せられました。FRAMは安全のみならず、日常行っているさまざまな作業の効率化などにも応用できます。議事録、配布用資料を以下よりダウンロードしていただけますので、ぜひご利用ください。

第121回SNJ定例会議事録

レジリエンスエンジニアリング概論