セーフティネットワークジャパン(SNJ)は、９月13日(金）に開催を予定していた第118回定例会を都合により延期し、10月25日にハイブリッド形式で時間を前倒しして、２つの講演を同時開催します。対面の会場は日本大学、講師は野本 秀樹氏（有人宇宙システム株式会社）と清水尚憲氏（ジー・オー・ピー株式会社）です。対面の参加はSNJ会員のみとさせていただきます。非会員の方もオンラインでご参加いただけます。

  SNJでは機械、自動車、鉄道、航空、海洋など、さまざま分野の安全技術について講演を行っていますが、今回は分野の異なる２つの講演を同日にご聴講いただけます。1つ目の講演は、宇宙の安全という壮大なテーマについて、野本氏にご講演いただきます。宇宙安全で求められる要件についてご説明いただき、それらの要件を満たす画期的な安全技術をご紹介いただきます。2つ目の講演では、建設工事で使用される作業台の安全性や、作業者の安全行動についてお話いただきます。

  宇宙の旅では途方もない距離を数年間にわたって移動するため、信頼性が必須であるのに加え、燃料節約のため、機体の軽量化が求められます。これらを実現するにはどのような技術が必要なのでしょうか。今回野本氏より発表される技術は、宇宙ステーションの実データで検証され、IEEE Aerospace Conferenceにおいて最優秀論文賞を取得した特許技術です。異常予兆検知やAI技術を採用しています。

  建設現場では、可搬式作業台が使用されますが、その安全性は認定制度により認定されています。しかし、認定品を使用した作業でも、労働災害が発生しています。今回の講演では、作業台の構造的な安全性だけでなく、作業者の作業行動に着目した「安心感」の定量評価を行う研究について発表していただきます。

  異常予兆検知やAI技術を用いた安全評価、建設の安全、行動分析による安全評価などに興味のある方はもちろん、さまざまな分野で安全に携わり、異業種の安全への取り組みに興味のある方は奮ってご参加ください。今回の会議は、通常より1時間早い14:00開始ですので、ご注意ください。

-講師紹介- 

有人宇宙システム株式会社

IV & V研究センター長

野本 秀樹 氏