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2024年5月7日更新第116回SNJ定例会のご報告

 

  4月19日、セーフティネットワークジャパンは第116回定例会を日本大学にてハイブリッド形式で開催しました。航空安全の専門家である本江彰氏を講師に迎え、1月に起きた羽田航空機衝突事故についてご講演いただきました。海外での類似する事故の紹介や、事故状況の説明、事故原因(の推測)、事故防止のための対策など、元パイロットの経験に基づく考察を21名の参加者が聴講しました。

  まず冒頭で、航空機事故の調査では、すべての情報が開示されないため、講演の内容は開示されている情報に基づいていることの説明がありました。そのため、開示されていない情報があれば、異なった結論になる場合もあることが周知されました。

  航空機の事故調査についての説明の後、1991年にロサンゼルス国際空港で発生した衝突事故が紹介されました。滑走路上の機体に着陸機が衝突した事故当時の状況が、羽田の事故と類似していることが動画で確認できました。

  その後、羽田空港の滑走路上の関係機の位置や、JA722A(海保機)とJAL516に関する交信記録などの詳細な情報を元に、この事故の原因として考えられる要因や、事故防止対策などについて、解説していただきました。参加者は、機械設備や鉄道とは異なる航空安全の現状を知り、事故防止のための対策について、質疑応答の時間に議論しました。ぜひ以下の資料で詳細をご確認ください。

定例会の議事録は以下よりダウンロードしていただけます。

第116回定例会議事録

講演の資料(配布用)は以下よりダウンロード可能です。

第116回SNJ定例会資料(羽田航空機衝突事故)_本江氏

 

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