ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2025年9月16日更新「未来モノづくり国際EXPO 2025」出展報告

  7月16日から19日まで、インテックス大阪にて、未来モノづくり国際EXPO 2025が開催されました。大阪・関西万博と連携して開催されたこの展示会には、国内外から産業用機械、ロボット、AIをはじめ、環境技術や安全機器メーカーなど、産業に関するさまざまな企業や団体が出展しました。同展示会は4つの分野に分かれて開催され、ピルツジャパンは、人と社会のウェルビーイング(幸福、安全)に貢献する技術を扱う「ウェルビーイングテクノロジー展」に出展しました。

  今回のみどころは他社とのコラボによって実現した、以下の2つのソリューションです。

➀危険区域内への人の侵入を検知し、注意喚起の映像を投影するソリューション。

➁酸素濃度を測定し、閾値を下回った場合は、安全制御で作業者の安全を確保するアプリケーション。

  まず、①のソリューションは、安全レーダセンサPSENradarとCASIOのプロジェクターで構成される安全ソリューションです。ブース正面の上方に設置したPSENradarが設定した危険ゾーン内に人の侵入を検知すると、プロジェクターで注意喚起の映像が投影されます(図1の表示例参照)。今回は、工場現場と同じような環境を想定し、人がピルツブース正面のエリアに接近すると、通路側の床に映像が投影され、人が危険ゾーンを離れると、数秒後に映像が消えるように設定しました。

図1.CASIOプロジェクターで投影する注意喚起メッセージの表示例

 

  ②のソリューションでは、理研計器の酸素濃度計を使用して、酸素濃度を計測し、酸素濃度が設定値以下になるとドアが開かないようにします。安全アナログ入力モジュールPNOZ m EF 4AIが酸素濃度の低下を検知すると、ピルツの小型安全コントロールシステムPNOZmuliti 2のベースユニットPNOZ m B1が信号を受信し、事前に作成したプログラムによって、安全ロック装置PSEN mlock miniのロックが解除されないように制御します。

  ご来場いただいたみなさま、暑い中お越しいただき、ありがとうございました。今回、関西や中国地方のお客様もご来場され、東京ではなかなかお会いできないお客様にお会いすることができました。次回は11月に東京ビッグサイトで開催されるIIFES 2025に出展します。上記のソリューションも再び紹介する予定ですので、ぜひお越しください。

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