ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2023年9月20日更新CETサービス部からのお知らせ 第10回

  3年前から不定期で続けてきましたCETサービス部からのお知らせも、このたび記念すべき第10回目を迎えることになりました。引き続き関西支店・CETサービス部所属の綛谷(かせたに)がお届けします。まだまだ他の長寿コーナーには敵いませんが、可能な範囲でぼちぼち続けていければと思います。

  まずはサービスビジネス以外の話題からです。最近は現場に出る機会が急に増えてきてなかなか暇がありませんが、お盆前の期間にはお休みを利用して趣味の水泳(競泳)の大会に出場してきました。大会名は、「世界マスターズ水泳選手権2023九州大会」というものです。

世界マスターズ水泳選手権2023九州大会①

世界マスターズ水泳選手権2023九州大会②

  競泳・アーティスティックスイミング(かつてシンクロと呼んでしました)・オープンウォータースイミング(海でおよぐマラソンみたいな競技)・飛び込み・水球の5競技が開催され、世界の約100の国や地域から総勢10,000人が参加しました。私が参加した競泳部門は、テレビ中継も行われた最高峰の大会である「世界水泳選手権」と同じ会場で開催されました。世界のトップ選手が集う「世界水泳」とは異なり、世界中の水泳愛好家が集まって自己ベストや完泳を目指して楽しむといった大会になります。とはいえ一般人にとってはなかなか厳しめの参加標準記録があります。私は学生時代競泳をしていたわけではないので、練習を重ね何とか2種目だけギリギリ参加標準を突破してなんとか参加できることになりました。

  私の大会結果というと、一種目は本番で標準記録をきれずノータイム(※記録なしという意味で、電光掲示板やWebサイトの公式結果には記録の代わりにNTと表示されてしまいます。。。かなり残酷です)。もう一種目はなんとか無事公式記録が残り(年代別)世界101位でした。惜しくも100位以内には入れず、愛好家とは言え世界の強者スイマーたちは筋骨隆々な人たちが多く完全に圧倒されました。筋力トレーニングや練習計画など改めて見直しが必要ですね。今後の練習や大会参加に向けて良い刺激をもらいました。

  驚いたこととしては、外国から来られた多くのスイマーが家族やご友人と一緒に大勢で参加していたことです。それだけに、外国語での歓声や指笛、完泳時や好記録が出たときは大きな拍手が鳴り響くとても賑やかで温かい雰囲気の中での大会となりました。また、夜の博多の街にはそれらしきグループが夕食や買い物を楽しんでいる様子が見られました。おそらくバケーションも兼ねて2,3週間滞在という方々もいて、大会が終わっても日本に残って九州に限らず日本各地を観光されるのかなと思います。大抵の日本人の現状の働き方ではなかなか真似できないかとは思いますが、私にはとても良い休日の過ごし方で少し憧れてしまいます。

  私自身は今回の大会参加を通して、豪華なプールでの泳ぎや会場の雰囲気を存分に堪能したり、同じ組で泳いだ世界のスイマーたちと泳ぎ終わったあと握手で健闘をたたえ合ったりと、とてもよい体験をすることができました。また3日間の大会参加に快く送り出してくれた家族、特に期間中仕事家事育児フル回転の奥様にはすごく感謝で、せめてもの償い(?)にたくさんお土産を買って帰りました。あと大会後しばらくは家事育児にフル回転しました。ちなみに今後の「世界マスターズ」開催予定は、2024年カタール(ドーハ)、2025年シンガポールなのでちょっと参加は厳しそうです。日本開催は最短でも25年以上は後になりそうで、それまで元気に仕事も水泳も続けていたいなと思っています。

 

 

  次はサービスビジネスのご紹介です。3年前の第2回のお知らせでピルツのリスクアセスメントについて特長を交えて簡単にご紹介しましたが、今回はリスク低減対策後の再アセスメント(ポストメジャーリスクアセスメント)も含めて、別の特長をご紹介いたします。第2回のお知らせでのご紹介内容は以下よりご覧ください。

CETサービス部からのお知らせ 第2回 | ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」 (ura-pilz.com)

  今回ご紹介する特長としては、「最終評価後に残留リスク表が完成し、ユーザーに情報伝達が可能になる」という点です。まずリスクアセスメントレポートの内容である、危険源やリスク低減策の例が記載されたページのサンプルをご覧ください。

リスクアセスメントレポート例

  上段から危険源の番号、題名、場所、種類、詳細説明、リスクレベルなど記載しますが、下段にはリスク低減方策の例の説明と、リスク低減方策実施後に期待できるリスク低減効果が記載されています。

  ここまでは通常のリスクアセスメントレポートになりますが、リスク低減策を実装後での再評価およびポストメジャーリスクアセスメントレポート作成の依頼も承ります。こちら別の危険源のサンプルになりますが、一例をご覧ください。

ポストメジャーリスクアセスメントレポート例(危険源)

  リスク低減策の現物を評価することで、リスク低減効果を確定します。具体的には最終結果としてPHR (ピルツのハザードレーティング)として点数が算出され、元の点数と比較してリスク低減効果を定量的に評価可能です。また最終項には「Residual Risk」、つまりリスク低減策実施後にも残る残留リスクを記載して、機械ユーザー様に対して情報伝達を行うことができます。

  ポストメジャーリスクアセスメントレポートの最後には、リスク低減策実施後を基準として、リスクが高いものから順に並べた危険源の一覧表を記載します。この表を機械ユーザー様や実際に運用される現場の方と共有することで、ユーザー様の側での追加のリスク低減策立案、優先順位決定のための重要な情報として利用することが可能になります。

ポストメジャーリスクアセスメントレポート例(危険源一覧表)

  他の利用法としては、リスクグラフやリスクマトリクスよりも細かく点数算出が可能で優先順位がはっきりする点を生かして、まずモデルケースとして1つの機械やラインをピルツ方式で評価実施し、次にお客様の既存のリスクアセスメント結果と比較することで、その他の機械やラインに対するリスク低減策立案や優先順位決定のための情報として利用することも可能です。加えて、(もちろん他に適合性を証明する技術文書が必要とはなりますが)英語のレポートですと欧州機械指令(機械規則)対応において、テクニカルファイルに綴じる技術文書として利用することも可能です。

  ピルツジャパンのサービス部門では、機械メーカー様や機械を使用するユーザー様問わず、機械や現場のリスクアセスメント、対策案のご提案、加えて対策後の再評価を基にした残留リスク表の作成を承ります。その他、セミナー形式のトレーニングを含めた機械安全のアプローチから労働災害を低減するためのサービスを引き続き提供していきます。サービスについてのお問い合わせ・お見積もりについて是非ともご気軽にご連絡ください。

お問合せ先:ピルツジャパンお問合せメールアドレス

  最後にCMSEトレーニングコースについてのご案内です。大阪にて11月28日~12月1日の日程での開講が予定されており、引き続き受講者を募集しています。「機械安全の実務経験や知識はあるが知識を整理して理解したい」、「機械安全についての国際的な資格を取得し顧客にアピールしたい」といった方に最適です。ご興味を持たれた方は上記のお問合せ先までご相談、もしくは下記のリンクからお申込みいただければ幸いです。

お申込み先: CMSE® – Certified Machinery Safety Expert

 

  以上で第10回CETサービス部からのお知らせを終わらせていただきます。風邪やインフルエンザなど流行していますので、みなさまお気をつけて元気に食欲の秋を迎えましょう。それではこれで失礼いたします。

 

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