ピルツジャパンのブログ「月刊 裏ピルツ新聞」

2018年7月17日更新もったいない「食品ロス」、どうすれば減らせる?

 

 4月から息子が大学生になり、生活が一変しました。一言で言うと、気苦労と調理の負担が減りました。息子の日々のお弁当作りから開放され、朝学校に遅れるからと言って起こすこともなくなり、夜はサークルの活動や友達との食事などで遅くなることもあり、夕飯はいらないという日も時々あります。そんなこんなで食事も手抜きで済ますことが多くなりました。ちょっと楽をし過ぎかもしれない、と反省する今日この頃です。

 しかし、6月から息子は新しいバイトを始め、これがまた私を主婦としてさらに堕落?!させる要因になりそうです。なぜなら、そのバイトは海外資本のスーパーで、最終シフトの従業員(アルバイトも含む)は、当日が賞味期限、消費期限の廃棄食品を自由に持ち帰ってよいからです。当日が賞味(消費)期限と言っても、さっきまで商品として店頭に並んでいた食品です。お弁当なら冷蔵庫に入れておけば、次の日のお昼ごろまではそのまま電子レンジでチンして食べられますし、パンやお肉などもすぐに冷凍保存すれば、1~2週間は問題なく食べられます。週2回ほどこの「配給」があるため、食品をあまり買わなくても済むようになって、大変助かっています。

 と、我が家は色んな意味で助かっているのですが、このまだまだ食べられる食品が大量に廃棄されると言う状況はよいことではありません。いくら従業員が欲しいものを持ち帰ったとしても、大量の廃棄食品が出るそうで、息子はもったいないと嘆いています。捨てるくらいならホームレスにあげればよいのに….でも○○○○にはホームレスはいない.…とか、息子がぶつぶつ言っているのを聞きながら、確かに何とかできないものか、と私も思ってしまいます。日本は豊かになったとは言え、子どもの貧困問題も深刻であることを耳にしますし、海外まで眼を向ければ、さらに食べられなくて困っている人は大勢います。廃棄食品の焼却により発生する温室効果ガスによって、環境にも負荷がかかります。

 これを機に少しネットで「食品ロス」について調べてみました。聞きなれない方もいらっしゃると思いますので説明すると、「食品ロス」とは、「食べ残し」「賞味期限・消費期限切れ」「過剰除去」により食べられた食品を廃棄してしまうことです。日本ではなんと年間600万トン以上の食品が廃棄されています。これは日本人一人あたりにすると、お茶碗一杯分の食べ物を毎日捨てていることになるそうです!

 あまり知られてはいませんが、自治体やNPOで、すでに食品ロスを減らすための色々な取り組みが行われています。食品を必要とする人と食品を提供する事業者などをマッチングするフードバンクと一般市民が生活困窮者に食品を提供するフードドライブがもっとも代表的な活動です。フードバンクの活動に、食品メーカーが品質に問題がないにもかかわらず商品化できない食品(パッケージの印字ミスなど)を提供したという記事がありました。また、フードドライブを定期的に開催している自治体が意外と多くあり、私の住む町田市でも行われていることを今回初めて知りました。

 廃棄食品の約半分は家庭から出ているということも知り、我が家をはじめ、各家庭での取り組みが大事だと思いました。実際、悪い例として出されている項目に、私自身思い当たる節があります。野菜を使いきれずに捨ててしまう、食品の賞味期限、消費期限が切れて捨ててしまうという項目です。毎回の食事は食べきれる量しか作らないようにしているのですが、夏場は特に野菜が傷みやすく、使い切らないうちに捨ててしまうことがよくあります。

 また、「過剰除去」と言うのも耳が痛く、必要以上に食品の食べられる部分を捨てることに慣れてしまっています。今まで、じゃがいも、にんじん、大根は皮むき器で分厚くむいてから調理していましたし、レタスの外葉も苦味があるので、家にうさぎがいたらあげるのに、と思いながら、何枚もちぎって捨てていました(スーパーのレタスはすでに外葉が剥かれて販売されていますが、我が家では野菜はほとんど生協で買うため、外葉がそのままで配達されます)。食料が有り余っている日本だからこんなことができる訳で、貧しい国の人が見たら、何てもったいないことをしているんだ、と怒られてしまいそうです。

 一般市民が家庭で「食品ロス」をできるだけ出さないための心がけが各サイトで紹介されています。どのサイトも基本的には似たようなことがアドバイスされています。以下のような内容です。

  • 冷蔵庫の在庫をチェックして必要な食品を必要な量だけ購入する
  • 極端な鮮度志向を控え、商品棚の手前から食品を購入する
  • 残っている食材から使う
  • 食べ残しをしない。食べられるだけ調理(注文)する
  • 購入後、すぐに食べる場合は、賞味期限間近の値引き商品を積極的に購入する
  • 今まで捨てていた野菜の茎や皮を使って調理する

 多くの自治体がそれぞれの取り組みの紹介や、食品ロスを減らすためのお役立ち情報を掲載しています。中でも特にお勧めなのが中野区公式ホームページの情報です。「食材を」無駄にしないでおいしく食べきるためのワンポイント」アドバイスが大変参考になります。色々な食品を賢く保存する方法や、無駄なく美味しく食材を使い切るレシピが紹介されています。「裏ピルツ新聞」の読者は大半が男性だと思いますが、社内や社外の多くの男性が積極的に週末クッキングをされているようなので、迷わず紹介させていただきます。もしご自身で調理はしないけれど食品ロス削減には賛同するという方がいらっしゃいましたら、ぜひ奥様などにサイトをご紹介ください。

 その他にもお勧めサイトがありますので、この際ご紹介させていただきます。松本市の公式ホームページの「ごみ・リサイクル」のコーナーにある「食品ロスの削減の取り組み」には市民から集められた「もったいないクッキング」レシピが掲載されています。「もったいないクッキング- 野菜編」では、前述のレタスの外葉や残り物を美味しく食べられるレシピなどが紹介されています。同じく、江戸川区の公式ホームページでも毎月10日に「もったいないクッキングデーレシピ」が紹介されていますので、こちらもお勧めです。週末に、レシピを見ながら、ぜひ冷蔵庫の野菜を無駄なく美味しく調理してみてはいかがでしょうか。お財布にも地球にも優しい「食品ロス」削減運動に一人でも多くの方が賛同していただけることを願っています。

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