ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2022年12月10日更新土佐旅行記

  コロナ禍でしばらく帰省も控えていましたが、先月、故郷で同窓会があり、何十年も会っていない同窓生が集まると言うので、高知に二泊三日の一人旅をすることにしました。ちょうどその頃、コロナ感染者数が高止まりし、地方では東京からの帰省者は歓迎されないと言う噂も聞いていたので、友達以外には帰省の連絡もせず、一人気ままな旅にすることにしました。今回は、一人旅やカップル(年齢を問わず)での旅行を計画中の方にオススメのスポットを紹介しながら、旅のレポートをしたいと思います。

  高知県と言うと何を思い浮かべるでしょうか?最も有名なのは坂本竜馬ですが、その他にもジョン万次郎、芸能界では西川きよし、広末涼子などの有名人がいます。温暖な気候で、新鮮な海の幸や山の幸が豊富です。鰹のタタキやゆず、しょうがの産地として知られていますが、最近では高知県人のソウルフードとも言える「ミレービスケット」が東京のスーパーやコンビニでも販売されているのを見て、喜んでいます。不思議なもので、高校を卒業するまで高知に住んでいた頃は、高知の良さに気が付きませんでした。早く外の世界に出て羽ばたきたい、とそんなことばかり考えていました。

  高知に久しぶりに帰ってまず気づくのは、飛行機を降り立った時の日差しの強さです。晴天であれば、季節を問わず、東京より何割り増しかの日差しがあります。私が帰高した日も11月の初めとは思えないほどの温かい日で、ジャケットを着ていては汗ばむ陽気でした。空港まで友人が迎えに来てくれたおかげで、空港近くのユニークなレストランで遅めのランチをゆっくりと食べることができました。日差しをたっぷり浴びて育てられた採れ立てのサニーレタスの甘さにまず感動。さて、今日の午後はどうしようか、と考えていると、近くにできたばかりのワイナリーがあると聞き、早速連れて行ってもらうことになりました。

新鮮な野菜が美味しいランチ

 そのワイナリーは丘の上にある 井上ワイナリーさん。ガラス張りのショップからはワインのステンレスタンクが見えます。ショップには、ワインはもちろん、ワインと合うチーズやナッツなどのおつまみもたくさん販売されています。部屋飲み用にハーフボトルの赤と、一人一本限定販売の白ワインやおつまみを購入し、すでに観光客気分満々でした。屋外にも広い見晴らしの良いスペースがあり、ここでライブをやったら最高、とつぶやいてしまいました。本当に素敵な空間で、のどかな景色や満天の星を眺めながら美味しいワインを片手に音楽を聴くイベント、あったら行ってみたいですよね!

ワイナリーのステンレスタンク

  当日の夜は地元のスーパーで買った鰹やワイナリーで買ったおつまみとワインで、静かな時間を過ごしました。お店で食べるのももちろん美味しいのですが、新鮮なので、スーパーの食材でも十分に美味しいのが高知の魅力。一人旅にやさしいこと間違いありません。ワインは飲み切れるか心配だったのですが、あっと言う間にハーフボトルを空けてしまいました。

部屋で夕食

  そして翌日は、夕方からの同窓会までの時間を「モネの庭」で過ごしました。「モネの庭」とは、あの「睡蓮」などの作品で有名なフランス印象派の巨匠モネの庭をそっくり再現した、高知県北川村にある庭園です。車で行くのが一般的ですが、私は鉄道のローカル線を利用しました。高知駅から土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線を利用すると、片道1時間半くらいで終点の奈半利町に着きます。そこからは本数が限られますが、北川村のマイクロバスで「モネの庭」まで行くことができます。

  余談になりますが、奈半利町の駅の階段を降りるとお土産物店があり、そこで私のお目当てのいちじくジャムが販売されています。マイクロバスの出発まで少しだけ時間があったので、お店の中でジャムだけは確認しておこうと思い、お店を一周することにしました。すると2階から小さい子供が弾くようなピアノの音が聞えてきました。空耳かと思いましたが、やはりその調子の外れたピアノの音は止みません。二階を確認してみると、そこにはアップライトのピアノの前におじいさんが座って、ピアノを弾き続けていました。誰でも弾いていいようで、おじいさんの音がどんなに外れていようとも、誰も意に介していないようでした。さっきまで音が耳障りだったのですが、誰も文句を言わない寛容さがなんだかいいな、と思い、おじいさんが好きなだけ弾けばいいと言う気持ちに変わりました。ところでジャムは?、と言うと見つかったのですが、残り1個しかありません。帰りに売り切れていたら悲劇なので、その場で購入しました。(帰りには一個もなくなっていたので、正解でした!)

奈半利町のいちじくジャム

 さて、 高知を出発して約二時間後、モネの庭に到着しました。11月なので春のように美しい草花が咲き乱れてはいませんでしたが、そこでは、広々とした空間で森林浴をしたり、睡蓮の池の水面を眺めてゆっくりと時間が過ぎるのを楽しみながらモネの世界に浸ることができます。池でじっと景色を眺めていると赤とんぼが止まり、「夕焼~け小焼け~の赤とんぼ。追われ~て見たの~は、いつの~日~か♪」と言う童謡を遠い昔、母の背中で聴いたことを思い出しました。時間がゆっくりと進み、遠い記憶も蘇ってきます。小高い丘を上っていくと、途中にはゆず畑があります。北川村は全国的にも有名になったゆずのポン酢の産地。ここで作られているのか、と畑を記念撮影。そして頂上からは爽やかな風を浴びながら周辺を眺望できます。

モネの庭

睡蓮の池

赤とんぼ

モネの庭ゆず畑

ゆず畑のゆず

  同窓会では、本当に久しぶりに同級生と再開し、近況を聞くことができました。あれから数十年、みんなそれぞれの場所で、それぞれのストーリーがあります。何十年経っても、会えば心は当時のまま。もちろんみんな大人になっているのですが、高校時代にタイムスリップしたかのような気分になれました。多感な時を一緒に過ごして、互いに共感や心配し合い、いろんな感情を包み隠さず話し合えた友だちとは、いつまでも同じ気持ちでつながっていられることをありがたく感じました。また再開できる日を楽しみに、それぞれの場所にみんなが帰って行きました。コロナが収束し、次回はマスクなしで会えることを願いながら。

  最終日の朝は日曜日。この機会を逃すことなく日曜市をちょっとだけ見て回ることにしました。高知では全国的に有名な日曜市が毎週開催され、野菜や果物、ペットや刃物など、さまざまなものがテントの下で販売されています。農産物は生産者が直接販売していることが多いので、新鮮なものを安く買えるところが魅力です。私は時間もなかったので、いつも行列のさつま芋の天ぷらと大好きな水晶分担に狙いを定めていざ突撃。お目当ての品をしっかりゲットできました。芋天はその場で揚げているので、熱々を食べられます。お店のそばでは、フーフーしながら食べている人がたくさんいるので人目も気になりません。

日曜市の風景

日曜市のいも天屋さん

いも天(本当は5個入り)

土佐名物の水晶分担

  今回ご紹介した井上ワイナリーさん、モネの庭、日曜市は、いずれも大人の旅にオススメのスポットです。ご当地自慢になりますが、高知は食べ物がおいしく、風光明媚、人もやさしいので、ぜひ旅行してみてください。都会の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごせます。美味しい食べ物と自然に癒されること間違いありません。

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