ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2018年10月16日更新備えあれば憂いなし ~災害に備えよう~

 

 このところ日本全国で大きな災害が頻繁に発生し、まだ発生していないところでは、次はここで発生するかもしれない、と言う危機感が出てきました。しかし、それもどこかで大災害が発生した直後のことで、多くの人はすぐに忘れてしまいます。私も7月の豪雨で、広島の親戚が一週間の断水で困ったという話を聞きながらも、その後何の備えもしないままになっていました。

 つい先日台風24号で私の住む町田市でも一部の住宅が停電しました。翌日の夕方、JR町田駅から小田急線町田駅への連絡通路の電灯が消えていて、暗闇の中を通行しながら、「あ、本当に停電したんだ!」と実感しました。やはり、自分が体験しないと、なかなか災害というのは実感することができないものだと思いました。

 ある方から、北海道地震の時のお話を聞き、今度こそ、思うだけではなく、きちんと備えをしようと決心しました。地震発生後現地ではしばらく停電が続きましたが、スマホに充電するため、長い列ができて、何時間も並んでやっと充電できた、と言う話を聞いた方もいらっしゃると思います。私もその話を聞いて、携帯用のスマホ充電器をいざと言う時のために用意した方がいいかもしれない、と思っていました(我が家で持っていないのは私だけです)。

 しかし!北海道の一部の地域では、携帯電話の基地局が電気不足で電波を送れなくなったそうで、スマホの充電があっても情報はキャッチできなかったそうなのです。現地の体験者によると、災害の時、情報収集に役立つのはスマホよりラジオだそうです!!あらかじめNHKにチューニングしておき、すぐに聞ける状態にしておくことが重要とのこと。実はちょっと前にカセットテープの音源をUSBに変換するため、ラジカセを買った私は、その作業が終わってから一度も使っていないラジカセの新たな利用法を知り、いい買い物をした、と嬉しくなりました。

 私の実家があった高知は台風銀座とも呼ばれていたほど(今呼ばれているかどうかは不明)台風を引き寄せる地域で、毎年夏になると必ず大雨が降り、直撃して災害が発生することもよくありました。私が小学生の時、実家のあった地域の土地が低かったこともあり、床下浸水と床上浸水を一度ずつ経験しました。当時年の離れた兄や姉は大学生で上京していたので、家には両親と私しかいませんでしたが、3人で二階の姉が使っていた部屋でろうそくをつけてラジオで台風情報を聞いていたことを思い出します。 

 ろうそくで思い出しましたが、北海道地震の際、ろうそくは危なくて使えなかったそうで、手回しもしくは電池の懐中電灯が役立ったようです。確かに地震の時は、いつ揺れが来て倒れるかもしれないので、ろうそくは危険ですね。火がカーテンなどに引火して、火事が発生したりしたら大変です。『スマホよりラジオ』と聞けば、懐中電灯よりろうそくかな、と思いますが、何でも古ければよいというものでもなさそうです。

 さらに、もっと本気モードで災害に備えたい方用の情報として、ポータブル電源についてご紹介します。北海道地震発生後、しばらく現地では停電が続きました。ネオン街から灯りが消え、街が活気を失っている様子がテレビに映し出されていたのを覚えていらっしゃるでしょうか。それを見て停電なんて冗談じゃない、と思われた方がたくさんいたのか、地震発生後、ポータブル電源の売上がすごく伸びたそうです。冗談はさておき、災害発生時、医療機器などの電源が落ちてしまったら大変ですから、ご自身やご家族が人工呼吸器や睡眠時無呼吸モニタなど、医療機器を使用している場合は一台備えると安心ですね。そう言う方は、準備しておくのが常識なのかもしれませんが…

 今回、意を決して、災害用リュックを準備することにしました。参考にしたのは色々なテレビ番組でも紹介された「地震対策30点非難セット」や女性向けの防災セットです。ピンキリですが、一人用のリュックが通販で5千円から2万円ほどで販売されています。家族全員分あるのが理想だとは思いながら、とりあえず自分が生き延びるためのものを準備しました(家族の目が厳しかったので、徐々に全員分準備する予定です)。三日間生き延びるために必要最低限と思われるものを選び、今あるものはまだ使えそうなら使い、無いものは新たに購入しました。リュックは数年前通販でポイントを利用して購入したものの、私にはサイズが大きすぎて一度も利用しなかったものです。生きるか死ぬかと言う時に見た目はどうでもよいので、今回日の目を見ました。すべて中に入れた状態で計ってみたところ、重さは4.5 kgで、避難所まで無理なく背負える重さでした。中に入れたものは以下の通りです。

  • 水2L (500ml x 3)
  • 携帯トイレ x 2
  • 食品(缶詰のパン、保存用ピラフ/おにぎり、カップ麺、チョコレート)
  • ラジオ(+電池) ←ラジカセで代用
  • タオル
  • 懐中電灯
  • 緊急用ホイッスル
  • 救急セット(絆創膏、包帯、テープ、綿棒、消毒液、傷薬)
  • 非常用寝袋
  • レインコート
  • ビニール袋 x 3
  • 軍手
  • マスク x 4
  • 非常用給水袋
  • 使い捨て下着
  • 水のいらないシャンプー
  • ボールペン・メモ帳
  • 紙皿・紙コップ・割箸 
  • ウェットティッシュ
  • ポケットティッシュ
  • スマホ充電ケーブル

ミニ懐中電灯(90ルーメン)

緊急ホイッスル

避難グッズ

 水は防災用のものは5年から10年も保存できるのですが高いので、毎年入れ替える前提で通常のものにしました。同様に保存食も賞味期限切れになる前に食べて入れ替えれば良いと思い、近所のスーパーで買ったものも入れました。入換が面倒ではありますが、防災について意識を高めるためにも、今後半年に1回くらいは中をチェックして確認するようにしたいと思っています。

 今回防災グッズを思い切って準備はしたものの、実際には使うことがないことが一番です。台風シーズンも終わったので、これからは災害とは無縁の安泰な日々が続いてくれることを希望します。万が一災害が発生して非難する事態になっても、このリュックがあるから安心です。読者のみなさんも、もしまだ用意していないようでしたら、この機会にいかがでしょうか。

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