ピルツジャパンのブログ「月刊 裏ピルツ新聞」

2020年12月14日更新コロナ禍に響くハンドベルの音色

 2020年、もう聞き飽きたと思いますが、この年を「コロナ」抜きで語ることはできません。老若男女、誰しもこのウイルスに翻弄された1年でした。「不要不急」という言葉で片付けられてしまったあらゆる活動が自粛を求められ、中でも多くの観客が集まるライブなどは開催が難しくなりました。楽しみにしていた演奏会や演劇が中止になり、がっかりされた方もいらっしゃると思います。

 そんなこんなで、今年は3月以降、生演奏を見聞きする機会はほとんどありませんでしたが、数日前、ある児童養護施設の主催する屋外のイベントで、ハンドベルの生演奏を聴くことができました。出演したのは、小学生から高校生までの施設の子どもたちです。コロナ感染予防のため、12月の寒空の下、コートを着て、観客は立ち見でしたが、聞こえてきたその音色に鳥肌が立ちました。小さい子どもが走り回ったり、喋り声も聞こえる、決して音楽を聴くのによい環境ではないのですが、透き通ったベルの響きに心洗われる思いでした。「きよしこの夜」の聞きなれたメロディを聴きながら、今年一年をしみじみと振り返り、コロナの収束を祈るひとときとなりました。

 子供たちは、年齢別に2つのチームに分かれ、小学生以下の小さい子どもたちのグループと、小学校高学年から高校生までの大きい子たちのグループに分かれて演奏します。小さい子たちは、1曲だけ披露し、その他の曲は大きい子たちが演奏しました。小さい子たちの演奏で、緊張してガチガチの小さい子たちを大きい子たちが横でサポートする姿が印象的でした。

 大きい子たちは、一人がいくつものベルを持ち換えて、演奏します。難しい曲では、両手のベルを何度も持ち換えたり、隣の子とベルを交換したりして、せわしなく動いて演奏します。6人くらいの編成なので、一人がいくつもの音を担当しないと演奏できないのです。また、ハンドベルは、一般的なメロディを奏でるだけでなく、マレットでたたいたり、パーカッションのような奏法もあるのだと知りました。

 当日の演奏をシェアできることならしたいのですが、子どもたちの個人情報を保護するために動画の撮影は禁止されているため、それは叶いません。雰囲気だけでもお届けしたいので、YouTubeで、当日の演奏に一番近いスタイルの「きよしこの夜」のハンドベル演奏の動画を見つけましたので、ご覧ください。

 色々なことがあった一年でした。コロナに感染された方、コロナによる影響で、職を失った方、また生活が困窮された方も中にはいらっしゃるかもしれません。心よりお見舞い申し上げます。医療従事者や、エッセンシャルワーカーの方々の献身的な働きにあらためて感謝します。また、外出もままならない状況で、私たちの生活に潤いを与えてくれるエンタメ業界の方々に、以前のような活躍の場が戻る日を待ち望みます。そして、最後になりましたが、読者のみなさま、今年も「裏ピルツ新聞」をご愛読いただき、ありがとうございました。2021年がみなさまにとって、明るく、希望に満ちた良い年となることをお祈りします。

 

記事一覧

ページの先頭へ戻る