ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2024年9月15日更新地球温暖化について考えてみた

  世界各地で異常気象が続き、毎年多くの災害が発生しています。これは、地球温暖化が原因であると言われています。今年の夏は、日本でも台風による影響で河川の氾濫や土砂災害が発生しました。日常生活や通勤・通学に影響のあった方もいらっしゃると思います。大きな被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。夏の気温も肌感覚ですが、子供の頃から比べて(何十年も前の事ですが)各段に暑くなっているように感じます。

  私は高知の出身ですが、夏に高知を訪れると、子供の時に比べて本当に暑くなったなぁと感じるのです。私だけでなく、地元在住の中学の同級生も口を揃えてそう言います。なぜこの話を持ち出したかと言うと、最近読んだ本で、温暖化は都市のヒートアイランド現象であって、CO2が増えて地球が温暖化しているなどということはない、と断言していたからです。都市では気温が上がっているが、地方では気温にほとんど変化はないと言うのです。その本は「『気候変動・脱炭素』14のウソ」と言う渡辺正氏がお書きになった本です。正直な話、これにはびっくりしました。

  渡辺氏によると、気候変動で唯一本当なのはCO2が増えているということだけで、その他の地球温暖化や脱炭素の必要性など、世間一般に信じられていることはすべて嘘だと言うのです。そんなことが本当にあり得るのでしょうか?

  私は恥ずかしながら環境問題の大切さを頭では理解していても、あまり興味が持てず、今まで傍観してきました。しかし、年々ひどくなる猛暑や災害のことが気になり、この夏は地球温暖化について学んでみようと思い立ちました。それで温暖化の仕組みについてわかりやすく書かれた本を図書館で借り、調べ始めたのですが、読んでいくうちに興味が増してきました。これは大変だ、次世代が安心して暮らせる地球を取り戻すために、できることをやらなければ、と思ったのです。

   そこで、すぐに思い出したのが20年近く前に話題になったアル・ゴア氏の「不都合な真実」です。幸いなことに映画が出ていたのですぐに観ました。続編の「不都合な真実2」も観たあと、さらに最近話題のスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの映画とBBCのドキュメンタリー番組も一気に観ました。グレタさんが多くの著名な環境の専門家に寄稿を依頼して出版された「気候変動と環境危機  いま私たちにできること」も拾い読みですが、目を通しました。これらの資料で共通して主張されていたのは、地球温暖化は産業革命以来の人間活動によって二酸化炭素などの温室効果ガスが大量に発生したことが原因であり、石炭や石油などの化石燃料の使用をやめない限り、温暖化は進行し続け、やがて人間が住めない地球になってしまうということでした。

  しかし、前述の渡辺氏は、温暖化対策は無駄であって、税金の無駄遣いだと主張します。CO2が増えるのは、むしろ農業などにとってよいことであり、温暖化について政府は何もしないのが一番よいと主張します。世界の学者や政治家、技術者などが真剣に取り組んでいる(はずの)研究や政策、開発を真っ向から否定しているのです。

  残念なことに、私は理科が苦手なので、専門的なことは何も言えませんが、やはり温暖化は進んでいる、対策は必要である、と考えています。渡辺氏によると、私はメディアに洗脳されているのかもしれませんが、世界中で頻発している洪水や山火事などが偶然のできごとだとは思えません。世界中の研究者や政治家が国民を騙しているとも思えません。気候変動は自然現象であり、CO2の排出が原因ではないと渡辺氏は主張されますが、大多数の科学者はこの事実に疑いの余地はないとしています。

  2006年の「不都合な真実」でゴア氏が予言していたマンハッタンの洪水が2012年に続き、2023年にも発生しました。彼は、このまま温暖化が進み、水温が上がり、海面が上昇し続けたら、マンハッタンが水没してしまうだろうと予測しました。それが不幸なことに現実のものとなってしまいました。

  では、個人として、どのような温暖化対策ができるのでしょうか。グレタさんのような環境活動家は、飛行機を利用せず、船を利用したり、植物ベースの食べ物しか食べない、と言う徹底した行動を実践されていますが、私はそこまではできません。江戸時代のような生活に戻ることも不可能ですが、無駄なものを買わない、少しでも動物性食品から植物性食品へ移行するくらいはできます。ちなみにセブンイレブンのみらいデリはよく利用しています。また、10年以上前からペーパードライバーですが、東京で暮らしていれば公共の交通機関が充実しているので不自由を感じることはありません。これからもできるだけ電車やバスを利用していくつもりです。

  今まで私たち人間が便利さや経済成長を追求し続けてきた結果、地球が悲鳴を上げています。一人一人の小さな取り組みだけで解決できる問題ではありませが、今後もこの問題に関心を持って、できることを続けていきたいと思います。

  読者のみなさんは地球温暖化についてどのようにお考えでしょうか。あくまでも個人的な意見を述べさせていただきました。多くの情報が溢れる中、何が正しいのか見極めるのが難しい時代です。みなさんの中で環境問題に詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご意見やご指導をお願いします。

 

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