ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2021年9月14日更新SDGsについて考えてみた

 少し前、ジェンダーについて考えてみましたが、今回は、SDGsについて書いてみよう、と思い立ち、オンラインセミナーに参加してみたり、関連する本を読んでみたりしました。今回は、世界の若者のSDGsへの取り組みから学んだことと、自分で実践できるSDGsにテーマを絞って書いてみたいと思います。

 まず、「SDGsとは何か」を簡単に説明します。語源は、以下の外務省のピコ太郎さん出演の動画で説明されている通り、Sustainable Development Goalsです。

 SDGsは2015年9月、国連サミットで採択された持続可能な開発を目指す国際的な目標です。17の目標から成り、2030年までに達成を目指しています。17の目標の具体例としては、貧困や飢餓の撲滅、質の高い教育や医療の提供、ジェンダーの平等、クリーンエネルギーなど、国や地域に関係なく、人間が幸福に生きていく上で必要なものばかりです。日本でも政府はもちろん、大企業やNGO、また個人でも多くの人が積極的に取り組んでいます。ちなみにピルツでもSDGsに対する取り組みを行っていますので、興味のある方は以下のページをご覧ください。

ピルツの環境保護と省エネへの取り組み

 さて、大切な目標であることは重々承知しているのですが、この大きな目標にどのように取り組めばよいのでしょうか。そのヒントが一冊の本から見つかりました。本のタイトルは”WE HAVE A DREAM 201ヵ国の夢 X SDGs”(2021年6月いろは出版(株)より第1刷発行)。タイトルからもわかるように、世界201ヵ国の若者がSDGsに関連する夢をそれぞれの言葉で語る本です。

 この本に登場する若者の夢をいくつか紹介します。アフリカのレソトの女性は、女の子が学校に通うことが難しい現実を変え、母国で女性が次世代のリーダーとなる日を夢みています。スイスのパンデミックに関する医療や政治の決定に関わった男性は、世界で必須医薬品が安く手に入り、各国が武器より健康にお金をかける未来を夢見ています。そして、この夢のプロジェクトを立ち上げた市川太一氏は、世界の人々がお互いに学び合う場を作ると言う夢を実現するため、インターネットを通じて世界中の若者から夢を募集しました。そして、この本がその成果として出版されました。日本の若者からこのようなプロジェクトが立ち上げられたと知り、とても誇らしい気持ちになりました。

 インターネットと言うテクノロジーにより、世界で多くの情報が共有され、世界中の人と繋がり、協力し合うことが可能になりました。一人では、一国ではできなかったことも、お互いを知り、協力し合うことで、大きな共通の目標を達成することができます。この本で紹介されている一人一人の夢は、どれも本当に素晴らしく、多くの若者は、すでに自国でプロジェクトを立ち上げたり、海外の仲間とも協力して夢を実現するための一歩を踏み出しています。この大きな目標を達成するには、当たり前の事ですが、一人の力では無理で、多くの人が参加すればするほど、ゴールに近づくことができるのです。

 個人レベルの取り組みも重要です。すでに日本ではエコバッグの利用が一般的になりましたし、資源ゴミの分別回収なども進んでいます。おそらく読者のみなさんも、実践されているのではないでしょうか。ひと昔前は、ビンや缶、ペットボトルなどをリサイクルせずに捨てていたことが信じられないほど、資源ゴミに対する意識は変わってきたように思います。

 その他に個人でできる取り組みにはどのようなものがあるのでしょうか。たとえば、食品ロスの削減と購買活動の見直しがあります。以前このブログのもったいない「食品ロス」、どうすれば減らせる?と言う記事でも紹介しましたが、日本では食品ロスが依然として多く、まだまだ改善の余地があります。最近スターバックスでも閉店3時間前から食品の値引きが始まりました。このような値引き商品を利用するのも、小さいかもしれませんが、SDGsに貢献していることになります。また、購入する商品がどのように製造されたものであるのかに目を向けることも大切だと感じています。どんなに安くてお得でも、世界の貧困を減らすため、労働者が搾取されることによって作られた商品は買わず、フェアトレード商品を買うことも1つの貢献です。フェアトレード商品はコーヒーやチョコレートが有名ですが、衣類や雑貨など、色々な商品が販売されています。

 SDGsは世界中の人々が共有し、自分事として取り組まなければ達成できない目標です。今までどこか他人事のように目を背けてきたことを反省し、私も自分にできる小さな事から取り組んでいきたいと思います。まず、食品ロスを減らすために、今日は冷蔵庫にあるものでできるレシピを検索して作ってみます。読者のみなさまもSDGsに賛同し、1つでも自分にできる取り組みを実践していただけましたら幸いです。

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