ピルツジャパンのブログ「月刊 裏ピルツ新聞」

2019年6月14日更新幸せになるには

6月になり、週末激しい雨が降ることもよくあります。この時期、お天気に左右されて心までジメジメしないように、気分を上げるための読書をしてみました。たまたま土砂降りの土曜日に図書館で見かけ、こんな日にぴったりだと思って借りました。タイトルは「絶対幸せになれるたった10の条件」(小川仁志著)。最近幸福論がテレビなどでも取り上げられますが、ほとんどは心理学に基づいています。しかし、この本は哲学に基づいて、幸せになる方法が紹介されています。

そもそも「幸福」とは何でしょう?人それぞれという考え方もありますが、この本のある箇所で、逆説的に「不幸とは(人と比べて)何かがとても足りない状態」と定義されています。ということは、「幸福」はその反対ですから、足りなくない、十分な状態です。あまり多くを求めすぎると人は幸せになれないのかもしれません。

有名な哲学者の理論に基づいて、具体的に幸せになる方法が色々紹介されていますが、特に参考になったのは、ポジティブであること、社交的になること(人と接すること)、没頭することの3つ。それぞれについて考えてみました。

ポジティブな人を見ていると、とても羨ましく、自分もそうなりたいと思います。10年前と比べたら、私もポジティブになったかもしれません。しかし、物事の悪い面が気になったり、新しいことをしても失敗するかもしれない、と恐れる傾向は今でも自覚しています。ポジティブな人は何かを始めるにしても、成功をイメージして取り掛かります。ポジティブな人と付き合うことで、自分もポジティブになれるように感じていましたが、それは本当のようです。ポジティブな人は周りにたくさんいるので、ぜひ仕事でもプライベートでも多く接して、その人たちのポジ力(りょく)を分けていただきたいと思います。

2つ目の「社交的になること」は広い意味での社交性であって、人と接することと言い換えたいと思います。人と接することは人間として幸せに暮らすには必要条件であると最近の不幸なニュースを見ても実感せずにはいられません。登戸で幼い子供たちや有望な男性が犠牲になった殺傷事件の犯人は、同じ家の親族とほとんど会話することもなく、顔を合わせることもなかったと報道されています。もし彼に誰か話し相手がいれば、どこかで自分の存在を認めてくれる人がいれば、こんな事件は起きなかったのかもしれません。この本に登場する哲学者の何名かはクリスチャンであることもあり、愛の存在を重視しています。自国第一主義、個人主義が目立つ時代ですが、自分の利益だけを考えて、人は幸せになれるのでしょうか。小さなことでもよいので、誰かのために何かをして喜ばれた時、人は自分の存在価値を見出せるように思います。知り合いに熊本の震災の時、ボランティアとして被災地でがれきの撤去や清掃のお手伝いをした若者がいます。彼は大変だったけれど、現地の人に喜んでもらえて本当に参加してよかったと言っていました。私自身、そのような活動はできないかもしれませんが、小さな親切を心掛けたいと思います。

若い時は人に言われなくても、趣味や遊びに没頭できるかもしれません。しかし、年齢を重ねるに連れ、何かに夢中になることが難しくなります。就職、結婚、育児、介護など、やならければならない事に振り回されて、自分のやりたい事を思う存分やる余裕もなくなって来ます。しかし、時代は変わり、ワークライフバランスを実現できる環境が少しずつ整えられています。幸い、私は育児が終了し、ライフステージ的にも環境が整いました。これからはセカンドライフを楽しむ時代と心に決めています。趣味の音楽活動を地道に続けて、もっとスキルアップし、そこで新しい仲間にも巡り合えればと思っています。趣味や遊びだけでなく、著者は仕事でも夢中になれば、それは遊びと同じになると言います。「仕事は受け身でやっている限り遊びにはなりませんが、積極的に取り組み、工夫をし、楽しむことができれば」という条件が付きますが。その通りかもしれません。

梅雨で外出する気になれない日は、読者のみなさんも面白そうな本を手に取ってみてはいかがでしょうか。私はこの本、数時間で読破しました。夢中になっていたということですね。幸せいっぱいの方も、そうでない方も、この本のアドバイスを幸せのヒントにしていただければ幸いです。

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