ピルツジャパンのブログ「月刊 裏ピルツ新聞」

2020年6月3日更新テレワーク中の過ごし方

 新型コロナウイルス、この言葉をここ数カ月耳にしない日は一日もありませんでした。誰にとっても生まれて初めて経験する日々。日本では海外に比べれば緩い対応ですが、それでも「緊急事態宣言」発令後は、自粛ムードが一気に広がりました。

 元々、私は家でじっとしているのが苦手な性分なので、さて、どうしたものか、と最初は困惑しました。しかし、そんな暇もなく、まずテレワークの環境を整えなければならないことに気づいたのです。今まで見て見ぬふりをしてきた要らないものの山。これを片付けないことには、落ち着いて仕事ができない。いつか使うかもしれない、いつか着るかもしれない、と思って捨てられなかったモノたちが溢れる押し入れや引き出し、棚の中。「捨てるのはもったいない」、と言う気持ちが優勢で、今まで手を付けることができませんでした。しかし、今回は、そんな事を言っていられません。何週間もずっと家の中で過ごすのですから。

 そこで、思い切って断捨離、大掃除をすることにしました。と言うと大げさですが、主に自分の部屋とキッチンです。本当にたくさんのものを捨てました。母からもらった着物(ここ10年一度も着ていません)のほとんど、流行遅れの洋服、古い手紙、文具、機能的には問題なくても使わないキッチン用品など。市の指定のゴミ袋(40Lの大袋)に6袋はありました。着物を入れていた桐の衣装ケースは、粗大ごみの収集を依頼しました。

 キッチンからは、賞味期限が数年前の調味料や、消費期限切れの食材が次から次へと見つかり、すべて中身を捨て、ビンなどは資源ゴミに出しました。戸棚や冷蔵庫の棚、引き出しを一枚一枚、徹底的にクレンザーや中性洗剤で洗い(洗えないものは拭き)、汚れやカビを可能な限り落としました。家にいるしかないので、時間ならいくらでもあります。一度やり始めると、スイッチが入ってしまい、食事も後回しにして、何時間も没頭していることもありました。数週間かかりましたが、終わった後は、家も心もスッキリしました。

 終わった、と言っても、掃除というのは、一回やればそれで終わりというものではなく、現状をキープするには、やり続ける必要があります。一度キレイにしてしまうと、この状態を元に戻したくない、という思いが強くなってきます。今までは「見て見ぬふり」でごまかしてきたのですが、今は家に居る時間が長いため、気づかずにはいられません。気が付くたびに、掃除機をかけたり、モップや雑巾がけをするようになりました。

 さらに、この機会に、不具合のあった家電も修理・交換しました。水漏れが気になっていた洗面台の水栓の交換、瀕死の給湯器を交換し、不具合が解消されました。そうしていると、この時を狙っていたかのように、8年前から使っている電子レンジが死亡しました。テレワーク中に、おうちピザを焼き過ぎたせいかもしれません。こちらも仕方なく同じモデルの後継機種を購入することにしました。ちなみに壊れた電子レンジは、私のような人が多いのか、粗大ごみの申し込みが集中しているそうで、数週間キッチンの片隅に放置されていましたが、先日やっと回収してもらえました。という訳で、緊急事態宣言の延長が決まった時点で、やっとテレワークの環境が理想に近づいてきました。

 先日、緊急事態宣言が約7週間ぶりに都内を含む全国で解除されました。世の中はこれから徐々にコロナ前の状態に戻っていくことでしょう。マスク着用やソーシャルディスタンスなど、色々な制約はしばらく続くことになりそうですが、私たちの行動範囲は次第に広がっていくはずです。早く美術館や図書館やジムをオープンして欲しい。レストランで食事もしたい、と欲望が次から次へと沸いてきます。

 しかし、こんなにスローな時間は、退職するまで二度とない貴重な経験だったのかもしれません。緊急事態宣言発令中、多くの方がテレワークを経験し、自宅で長い時間を過ごされたことと思います。それぞれの過ごし方があったと思いますが、今までの生活を振り返るチャンスになった方も多いのではないでしょうか。

 働き方も自宅での過ごし方も、今回の気づきを活かして、良い方向に変えられれば、不自由な生活を強いられた意味も少しはあるように思います。職を失ってしまった方や健康が損なわれた方は、それどころではなかったかもしれません。それらの方々には、心よりお見舞い申し上げます。そうでない、単に外出や出勤が制限されていた方は、時間のゆとりがある環境で、仕事のこと、家庭のこと、これからの自分の生き方など、考えた方もいらっしゃるかと思います。

 テレワークは弊社では、以前から希望者がいたものの、賛否両論あり、今まで実現することはありませんでした。しかし、必要に迫られてやってみると、「やってできない事はない」事が今回証明されました。また、今後も部分的に取り入れたいという声も多く聞かれました。ぜひ、今後も制度として継続して欲しいです。

 私の生活面の気づきを一言で表すならば、「優先順位の見直し」です。断捨離をするとき、何を捨てて、何を残すかという選択に迫られました。私たちは平等に与えられている時間を、自分の優先順位に従って使い、優先順位の低い事はつい後回しにして、場合によっては手つかずの状態で放置しています。時間のかかる面倒な事は特にそうなりがちです。

 今回、忙しさを言い訳にして、今まで放置して来た身の回りの整理を実行できました。やってみると、なぜ今までやらなかったのだろう、と言う気持ちです。モノを溜め込むことで不自由になっていた自分の生活にも気づきました。使えるものでも使わないものは処分した方がよいのです。誰かに譲ってリサイクルできればベストですが、当てのない場合は思い切って処分することです。テレビである片付け上手の女性が言っていた通りです。

 もし、読者のみなさんも、後回しにしている何かがあるなら、思い切ってやってみてください。断捨離に限らず、ダイエット、運動、資格取得、、、きっと心の片隅に何かあるはずです。私たちの生活が完全に以前の状態に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。こんな時だからこそ、ぜひ一歩を踏み出して、チャレンジされることをお勧めします。

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