ピルツジャパンのブログ「裏ピルツ新聞」

2025年12月17日更新都会のオアシス

 12月初旬の平日、歯科検診のためお休みをいただいていました。午後何をしようかと思っていたところ、身内からあるカレンダーの購入を勧められていたことを思い出し、買いに行くことにしました。ネットでも買えたのですが、散歩がてら行くのにちょうどよいところだったので、歯科検診が終わり次第、直行しました。

 場所は東京のど真ん中新宿です。新宿駅から徒歩10分。方向音痴の私が珍しく、迷うことなく到着しました。名前は聞いたことがありましたが、まだ一度も訪れたことのなかったその場所は「新宿御苑」です。

新宿御苑エントランス

 ウェブサイトで予習した通り、まずはインフォメーションセンターへ直行。食品や雑貨など、観光客が好みそうな品々が並んでいましたが、それらには目もくれず、目当ての「国立公園カレンダー」だけを3部購入。海外の友人と自分用です。このカレンダーで使用されている写真は、全国の国立公園で働く環境省レンジャーが撮影したもので、どれも美しい写真ばかりです。売上の一部は国立公園の維持のため使用されるので、ちょっとした寄付にもなります。さて、ショップでは、そんなものを3部も購入するのはインバウンドに違いないと思った女性の店員さんから、”Would you like a paper bag? It’s 〇〇 yen.”と尋ねられ、一瞬戸惑いましたが、「いいえ、大丈夫です」と日本語で返答し、エコバッグを出しました。

インフォメーションセンター

国立公園カレンダー

 そして、予定通り、インフォメーションセンター館内のカフェ「Under the Tree」で迷わず規格外野菜のスパイスカレーを注文しました。あと、このレストランではお水の提供がないため、ミネラルウォーターも買いました。カレーもお水も値段は高めですが、フードロス削減、自然保護への貢献と思えば気になりません。カレーは写真で見た通り、新鮮な野菜がたっぷり。想像通りの味で満たされました。ちなみにインフォメーションセンターは入場料は不要のため、ショップやレストランだけを利用したい方に親切です。

規格外野菜のスパイスカレー

 お腹もいっぱいになったところでお隣の御苑に入園。国の施設だけあって入園料は大人500円、中学生以下は無料と良心的です。実はそれほど期待していなかったのですが、予想外に素敵な場所でした。高層ビルの谷間にこんなにゆっくり時間の流れる癒しのスポットがあるとは!いい意味で期待を裏切られました。

 広々とした園内には日本庭園や温室、整形式庭園など、緑がいっぱいで、都会に居ながら森林浴ができます。平日の午後であったためか、観光客はほどほどでした。ベンチに座って談笑するカップル、小さな子供の手を引いて何やら説明しながら歩くお母さん。芝生に横になって本を読む外国人女性。歩きながらいろいろな楽しみ方をしている人を観察するだけでも楽しかったです。食後の散歩にうってつけの場所で、紅葉や花を愛でながら、何もしない自由な時間を楽しみました。

温室の花

紅葉

 ふと池を観ると、鴨が列をなして泳いでいるではありませんか。いえ、決して鴨鍋など想像していません。平和に泳いでいる姿を見て、心がさらに和みました。

平和に泳ぐ鴨たち

 近くに気軽に行けるこんな場所があったことを知れて、とても充実した休日となりました。また花が咲き乱れる春に行ってみようと思います。お近くにお住まいの方、出張などで東京に来られる方は、時間があればぜひ訪れてみてください。そこは都会のオアシスです。

 

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