2017年6月21日更新欧州と日本
まったく違うタトゥー(入れ墨)事情
〜リアルインタビュー〜
5月に私(杉原)は親会社のあるドイツ本社でマーケティングの研修に参加して来ました。直前に参加者が増えたそうで、人数には似合わない小さな部屋で研修がスタートしましたが、おかげで参加者との距離が近く、お互いの心の距離も縮まったような気もします。
その時一緒に参加していたイギリスのシャーニの腕にはタトゥー(入れ墨)があり、いまどきの女子だな、と思いました。シャーニはブロンドヘアーが美しい英国人女性です。アメリカ英語に慣れている私にとって、彼女の英国訛りはとても魅力的に聞こえました。ドイツに滞在中、シャーニ以外にも男女を問わずタトゥーを腕や首筋に入れている人を見かけ、もはや社会現象だと感じました。夜みんなで食事に行ったレストランで給仕をしてくれたドイツ人のお姉さんも、やはりTシャツの首元からタトゥーが見えました。見せてはもらえませんでしたが、研修に参加していたスペイン人の男性(20代後半)も妹の名前を体のどこかに彫っているそうです。
欧米ではファッション感覚で若者がタトゥーを入れるのが流行っていると話には聞いていました。雑誌やテレビで見たこともありましたし、米国人の親友の娘も腕にタトゥーの入った写真をFacebookで見ました。なぜこんなに人気があるのか、どうして彼(女)らはその選択をしたのか気になり、シャーニに思い切ってインタビューのお願いをしてみたところ、快く応じてくれました。
彼女に聞く前に、昭和世代の日本人の感覚からすると、一生残る入れ墨を多くの若者が入れているという状況はちょっと衝撃的であることを、包み隠さず彼女に伝えました。「日本では入れ墨をしていると暴力団関係者だと思われて、銭湯やプールに入れないんですよ。」と伝えると、彼女はびっくりしていました。彼女が銭湯に入る必要性はないと思うのですが、マフィアとの関連性は思ってもみなかったようでした。
シャ:最初は個人的な理由で。最近は単純に楽しむためです。小さいものから大きいものまで、全部で22か所にタトゥーを入れています。個人的にというのは妹の棒人間のイラストを入れています。妹とのつながりを忘れないために入れました。足に入れている像が一番大きいものです。
シャ:イラストを描いてこんな風に入れてください、と言う場合もあるし、過去のサンプルから選ぶ場合もあります。この鳥は、タトゥー・アーティストにInstagramでサンプルを見せてもらって、その中から気に入ったのを選びました。
シャ:最初は母から大反対されました。タトゥーなんかしたら、仕事にもつけなくなる、と心配されました。でも、今では母もタトゥーが気に入っているみたいです。
シャ:18歳以上であれば誰でも施術を受けられます。
シャ:鳥を彫ってくれたタトゥー・アーティストは1時間あたり70ポンドで、この鳥を彫るのに3~4時間かかりました。だから200~300ポンド(約3~4万円)くらいですね。
シャ:全くないですね。彼女たちはみんなきちんとトレーニングを受けているので、その辺はしっかりしています。きちんと殺菌した道具を使用して、消毒もしてから施術をしてもらいました。
シャ:はい、満足しています。
シャ:それもあると思います。私はアジアが好きです。食べ物や文化など。
シャ:大好きです。ラーメンも好きです。
シャ:あまり多くはありませんが、人気です。日本食、最高です。
タトゥーについて欧州の若い世代は日本人とは全く違ったイメージを持っていることがわかりました。家族や大切な人との絆を表すため、人気アーティストなどの影響、異国情緒、など、色々な要素があると思いますが、西洋人にとって異質なものへの憧れもあるような気がします。日本人が欧米の文化に憧れるのと似たような感覚で、彼(女)たちは痛みに耐えて望みのイメージを手に入れるのかもしれません。
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